証券会社や金融機関に所属しない立場から個人に資産運用のアドバイスをするIFAという形態で活動するアドバイザーが増えています。
会社のノルマやしがらみに縛られずに、お客様に限りなく寄り添いたいという気持ちが強い方々が多くなってきました。
IFAとして独立するために最低限必要なのは証券外務員2種以上の資格です。
元々証券会社で勤務していた方であればほぼ間違いなく取得済みですが、これから異業種を通じて参入されるのであれば確実に必要です。
IFAとして独立する際には証券会社を通じて登録する必要があります。
これを提携証券会社と呼びます。
証券会社と提携することでその証券会社のツールを使って営業活動をすることができます。
そして基本的にお客様には提携証券会社の口座へと資産を預けていただくような形になるので、提携証券会社とも良好な関係性を築くことも大切です。
提携証券会社主催のIFA向けセミナーも定期的に開催されているのでできる限り積極的に参加しましょう。
証券会社によって提携時の審査に必要な書類やプロセスが違うので事前確認をしましょう。
ほとんどの証券会社では申し込みをして実際に営業活動開始まで約6ヶ月程度かかりますので計画的に行動するのが賢明です。
IFAには法人がある
IFAというのは必ず個人で活動しなければいけないわけではありません
証券会社以外からの業種でいきなり独立して1人で活動していくのには不安がある方や、IFAの思想には共感できたが個人ではなく組織の中で活動していきたいという方はIFA法人からスタートするのも一つの手です。
IFA法人に属するメリットは多く、キャリアの第一歩として利用するアドバイザーも増えています。
IFA法人に所属するメリット
- ・固定給が貰え、社会保険に加入できる
- ・研修で業界の知識などを吸収することができる
- ・会社の名前で営業活動が行うことができる
- ・社内のIFAと意見交換でき知見が深まる
- ・実績を積むことができる
このように様々なメリットが存在しますが一番のメリットは業界の知識などを吸収することができることだと思います。
未経験からの場合はまずIFA法人に所属し実績と経験を積むことをおすすめします。
その後に個人で独立してお客様に寄り添うか、IFA法人としてアドバイスするかの選択肢も増やすことができるので段階的に経験を積んでいきましょう。
最近では新卒でIFAを採用しているFIA法人もあり、学生からいきなりIFAになるという道も増えてきました。
IFAの人材市場が活性化することによりアドバイザーの質も上がり業界全体へのメリットが大きくなるでしょう。
もちろん元証券マンでも新たにIFAを始める場合の実績はありませんので一度IFA法人で経験してから独立するというのも一つの手であると思います。
ご自身がイメージしている理想のIFA像に近づけるような選択をしていただければ幸いです。
今現在は増え続けているIFAですが今後はどうなるのか疑問の方も多数いると思います。
今は右肩上がりでももしかしたら「証券会社の方やっぱり良いかもしれない」「IFAとはまた違った業態が生まれるかもしれない」どちらもあり得ることだと思います。
その前提で「IFAの今後と将来性」について考えてみました。